きっと大丈夫
それから
僕は学校に行って部活が終わっては病院に直行
そんな毎日を過ごしていた
そんなある日窓をのぞいていたお母さんが
僕の目を見て、深呼吸をしてから
「お母さんは本当に大丈夫だから
部活に集中して、勉強を頑張りなさい」
大丈夫だなんて思えないほど
母さんは痩せていて、声もかすれていた
本当は、好きでここにいるって
僕も大丈夫だからって
言いたかった
けど、それはわがままなんだって
その気持ちを抑えて、僕はまた来るねって病室を後にした。