○一重ちゃんと二重くん◎


「よし! 腹をくくった!

もーサボる、うん。私は初めてサボりま、、、




「 何堂々とサボる宣言してるんだよ 」




ハッと振り返ると、そこに居たのは




ー「 く 黒沢きゅん、、、! 」




「 黒沢きゅんって何だよ 」


くっくっく、、と肩を震わせて笑を堪えている黒沢くんが目の前に現れた




「 なんで、、こんなところに居るの? 」



だってー...
成績優秀な黒沢くんが授業をサボるわけないし、体調悪そうでもないし、、



「 先生に配布物があるから職員室から取ってきてって言われてんだよ 」



ーそういうことか。



彼はクラスでも全教科3番以内、学年10番以内の優等生だもんね

先生も黒沢くんに一目置いてるんだなぁ、、、





「 で お前は何してるんだよ 」


「 まさかサボりじゃないだろーな? 」





う、、、
言えない、、、

まさか多目的室から ”あなたを見ていました♡ ” なんて言えるわけがない



どうしよう


なんて言えば変に思われない?


いっそ正直に言って告白しちゃう?


ってばかばか!
あんたは身の程を知れ! 不届き者!


さっきから首を傾げて返事待ちの黒沢くんの表情、、可愛い、、


じゃなくて!


いったいどうすればいいのよ〜!??








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