○一重ちゃんと二重くん◎



黒沢くんがこの場を去ってすぐ...



「 ちょっと!

なんで私が遅刻ばっかなんていうのよ! 」



私は先程堪えた涙を、再び呼び戻していた



「 は?

遅刻なんて本当のことだろ? 」



うっ、、、



「 それによ、黒沢のこと見て遅刻しています♡なんて言ってねーだ...

むぐ! 」


「 先生! ストップストップ!!

誰かに聞かれてたらどうすんのよ!!! 」



慌てて 佐野先生の手で口を塞ぐ




「 先生のばか!

デリカシーないんだから! 」



「 わりーわりー、

なんというかだな、お前は実にからかいやすい存在だな。 」



ー 先生、絶対私のことからかってる。


おっきな二重まぶたが弧を描いて垂れ下がり、真っ直ぐ私を見つめる


その目に見つめられると 頭がボーっとしてふわふわしてくる




...私も先生みたいな目になりたいな







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