柑橘系の2人
あと1時間後に上映のチケットは無事買うことができた
(あ、もうすぐ来るな。)
伊都は腕時計をふと見て思った
チケットを右手に持ってポスターを眺めている2人のところに歩いて行く
トントン
伊都は誰かに肩を叩かれて振り向いた
「ちょっと…やめてもらえます?」
伊都の彼氏、悠は伊都が振り向いた瞬間、伊都の両頬をつまんだ
「いいじゃん。 伊都のほっぺ柔らかいなー! 」
仕返しとばかりに伊都は拳を作って悠のお腹めがけてうった
「…この変態っ」
「うっ…! 不意打ちはなしだろー」
悠は殴られたお腹を抑えながら言った
『あ、悠。 大丈夫?』
伊都と悠が話しているのに気付いた2人が寄って来た
「あと1時間後だから、時間あるけど本屋さんにでも行く?」
『いいね。 行く』
唯と悠も賛成とばかりに頷く
伊都と悠が先行して、後ろに真波と唯がついていく
「伊都ー、何の映画みるの? 」
「アクション」
「…マジか。 」
ガックリする悠の姿は想像できていた伊都は特に反応なし。