S(エス)な恋人 サドスティックラブストーリー
Second
ことのはじまりを説明しましょう。
あたしは、つい昨日、バスケ部の2年歳上の氷川 尚(ヒカワ ナオ)先輩に告白しました。―
「尚先輩っ」
あたしは放課後、部活終わりに尚先輩を体育館裏に呼び止め…
「あ…あのっ」
「ん?どうしたの?佐倉」
あ、佐倉ってのはあたしです。
佐倉まゆみです。
「尚先輩、いま彼女いますか?」
「ううん、いないけど?」
「じゃっじゃあのっ尚先輩の彼女にしてくださいっ!!!!」
「はい、よろしく」
―このときの尚先輩はいつになく爽やかで優しい笑顔をしていて、まさか…まさかこんなに………
こんなにSだとは思いもしなかった。