恋桜


しかも、これから隣には、転入生の松下君が来る。

どう接したらいいのか、私には全然わからない。

どんな子かなとか楽しみにしていた割に、実際、いつもこうなる。


自分からは絶対に話しかけられない。

もし自分から話しかけられたとしても、どーしても素っ気ない感じになってしまう。本当にどうしたら‥‥


そんなことを考え、悩んでいた私をよそに、隣の席にはとうとう、松下君が座った。


どーしよう、松下君が隣に来た‥。

何か話さないと‥。

せめて、自己紹介くらいしないと‥。

そんなことを思っても、私には、それらを実行に移すことが出来なかった。


でもそんな時、私の右隣から声が聞こえた。

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