恋桜
私は、そんな咲希とのやりとりをしている間も、どうしても昨日からのモヤモヤを心の奥から消すことが出来なかった。
どうしてって思っているのに、本当の事が知りたいのに、何故か聞けなかった。
ただ単に、私は聞くのが怖かった。
だって、もし聞いたところで、私の考え過ぎだったら?
ただ単純に委員長をやりたかっただけだったら?
そんなことを考えると、なかなか聞けなかった。
咲希に、なんでそんなこと聞くの?
なんて言われたら、次にどう答えたらいいのかが私には分からなかったから。