恋桜
嫉妬

授業が終わり、私は真っ先に舞桜の席まで向かった。

授業中、私がたまたま舞桜の方を見た時、前の席の女の子が舞桜に何かを話していて、その直後に舞桜の顔が一瞬曇ったのを私は見逃さなかった。


「ねー舞桜、さっき授業中に前の席の女の子と何か話してたみたいだったけど、いつの間に仲良くなったのー??
人見知りの舞桜が私抜きで誰かと話してるの見て、なんか凄い新鮮だった!」


そう私が明るく話しかけても、舞桜は上の空で、私には全く気付いてすらくれなかった。

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