イジワル上司の甘い求愛
「今日、確信したよ。やっぱり俺はチャキにはカッコいいところを見せたいんだって。チャキに新しい部署のことで心配されている自分が許せないんだ」


右手で頭を掻きながら、浦島さんは私の瞳を真っすぐに見つめてそう言った。


息苦しささえ覚えるほどに、ドキドキが止まらない。


「だっ、だけど、どうして私なんでしょうか?」

他にもたくさん浦島さんには後輩だっているし、好意を寄せてくれている女の子だってたくさんだ。それに玲美さんだって……。


「チャキにとって格好いい先輩であり続けたいんだよ。卒業式の日のこと、チャキは覚えてる?」


覚えているに決まっているじゃない。

だけど、私は何も答えることが出来ない。

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