イジワル上司の甘い求愛
私が懐かしいなんて思っていることなんて関係ないようで、浦島さんが素直に小学生に自分の気持ちを言うものだから、小学生たちはますます盛り上がる。
「愛しているのかよ?」
「愛してるに決まってる!!」
ブランコを大きく漕ぎながら、子供たちは大きな声で囃し立てる。
あぁ、もうなんなんだ、これ。
「なぁ、お姉ちゃんはどう思ってるんだよ?」
どうやら攻撃の矢印は浦島さんから私に移動したらしい。
「えっとぉ……」
まだ2人きりでさえ返事を伝えてないっていうのに。
思わず口ごもった私には、子供たちの視線や囃し立てる声よりも浦島さんの熱い眼差しが痛くて仕方ない。