【完】今日も、君と初恋中 〜ヤンキーくんと甘い恋〜
ガラガラッ───
乱暴に保健室のドアが開けられる音がして、
そちらに顔を向けると、
「結城くん……」
結城くんが立っていた。
肩で息をして、走ってきたみたいで。
なんで結城くんがここに……?
そう思っていると、結城くんがズカズカと保健室に入ってきて
私の手首を掴んだ。
「えっ……?」
結城くんを見上げると、彼は春樹くんを真っ直ぐに見据えて、綺麗な唇を開いた。
「それくらい、自分で手当てしろよ、ばか」
えっ?
ゆ、ゆ、ゆ、結城くん!?