【完】今日も、君と初恋中 〜ヤンキーくんと甘い恋〜
「どうした? 未央ちゃん」
「へ…?」
気づけば、私の顔を覗き込むように、すぐそこにあった春樹くんの顔。
「元気なくない?」
「そ、そんなこと…」
そうやって笑顔を取り繕うけど
……そんなこと、実はあるんです。
春樹くんには、言えないけど。
昨日の夜は、結城くんのことを考えてたら、まったくと言っていいほど、眠れなかった。
関係ない
そんなことを言われてしまったから……。
私のこと、嫌いになっちゃったのでしょうか……。
仲良くなれたって思ってたのに……。
考えれば考えるほど、気持ちが沈んで、それにつられて頭が下がってく。
と、そんな私に
「未央ちゃん、」
優しい声を掛けてくれる春樹くん。