【完】今日も、君と初恋中 〜ヤンキーくんと甘い恋〜
春樹くんが、ツリーに向けていた視線をこちらに向けた。
「ちょっとは元気出た?」
「もちろんです……っ。
ちょっとどころじゃなくて、いっぱい元気もらえました!
ありがとうございますっ」
春樹くん、優しすぎます……。
寒いけど、胸がポカポカしてます、とても。
「人、少なめで良かった。
混むかもって思って、誘うの躊躇ってたんだけど、結果オーライだね」
そう言いながら春樹くんが周りを見回し、私もつられて周りを見る。
確かに、私達の周りには人がいなくて、この場はほぼ貸切状態に近いほど。
「それって、私が男の人が苦手だからですか…?」
「まぁね。
未央ちゃんに嫌な思いさせたくないしさ」
「春樹くん……」
そんな気遣いをさらりとできちゃうところが、やっぱり春樹くんで。