【完】今日も、君と初恋中 〜ヤンキーくんと甘い恋〜






「結城、くん……」




そこには、結城くんが立っていて。




久しぶりに会った彼は

制服もヨレヨレ、肩で息をしてる。




しかも傘を持っていないらしく、雨に濡れてビショビショで。




「なんで…、なんでここに……?」




結城くんが、私の目を見てる。




私の前に立ってる。




私の元へ来てくれた……?




なんで……?




「なんではこっちの台詞だ。

なんで学校来てねぇんだよ。

あんたの友達が心配して、あちこちクラス回ってた」




樹紗ちゃんが、心配しててくれたんだ……。




「すみません、妊婦さんの荷物運んでて…」




謝りながら、そっと結城くんの顔に視線を向ける。




そんなに真剣な顔して……


そんなに息を弾ませて……


結城くんも、心配してくれてたんですか……?


< 133 / 244 >

この作品をシェア

pagetop