【完】今日も、君と初恋中 〜ヤンキーくんと甘い恋〜
私は意を決して、駆け出し、その集団の中の結城くんの手首を掴んだ。
「あのっ、結城くんお借りします……っ」
「え? 大原?」
ちゃんと、言えました。
男の子達にも言えました。
私は驚いた様子の結城くんの手を引き、走り出した。
そして、周りに誰もいない場所へと辿り着くと、足を止め、結城くんの方を振り返った。
「大原、なんで……」
結城くんが
私を見てくれてる
そのことになぜか胸がきゅーっと締め付けられる。
あぁ、私、こんなにも結城くんのこと好きだったんですね……。