【完】今日も、君と初恋中 〜ヤンキーくんと甘い恋〜
想いが口から出た瞬間、また涙が溢れて。
結城くんが目を見開いた。
「大原…、」
「もうこの気持ちをなかったことにすること、できなくて……。
図々しくてごめんなさい。
結城くんが、私のことを嫌いならそれでいい、」
心からの笑顔が、こぼれた。
「でも、
遠くからでもいいから……片想いのままでいさせてください……っ」
友達からじゃなくたって
マイナスからだって
プラスになれるように頑張らせてください、
そう言いたかったけど、もう既に私の勇気のキャパを超えていて。
弱虫卒業とか思ったけど、もももう、限界です……っ。
「あ、あのっ、そ、そういうことなので……っ」
早口でそう言い、くるりと身体を翻しその場から逃走しようとした、その時だった。
───「…待てよ」
そんな声が聞こえ、手首が掴まれたのは……。