【完】今日も、君と初恋中 〜ヤンキーくんと甘い恋〜
「だりぃ……」
そう呟いた時、♪ピロロンと携帯が鳴った。
薄目でディスプレイを見ると、それは未央からで。
《ええ!? 大丈夫ですか!?(>_<)
すごく心配です…(T_T)》
「…泣くなよ」
フッと小さな笑みがこぼれた。
これは、明日には元気になって、安心させてやらねーとな。
そう思いながら目を瞑ると、いつの間にか眠っていたらしく
ピンポーン
と騒がしいチャイムの音に、俺は目を覚ました。
時計を見ると、11時を回っていて。
ったく、誰だよ……。
こんな時に……。
しゃーねぇな……。
重い身体を引きずり、玄関へと向かう。
そして、
「はい」
と、ドアを開けた俺は、思わず目を見開いた。