【完】今日も、君と初恋中 〜ヤンキーくんと甘い恋〜
「ほんとは初めて家に来てくれたし、もっと二人の時間楽しみたかったのにな」
「え……?」
そう言う真紘くんは、拗ねた男の子みたいで。
その気持ちが嬉しい、なんて思ってしまうのは、失礼でしょうか…。
「真紘くんっ、」
「ん……?」
そう言いながら顔を上げた真紘くんを、私は抱きしめていた。
「み、未央?」
私にそんなことできるなんて、自分でも思ったこともなくて。
でも、真紘くんが大好きで、それが溢れてしまったんです。
「私、風邪うつらないから、だから大丈夫です…っ」
「え?」
「私も……真紘くんと同じ気持ちです……」
身体を離して、真紘くんを見つめる。