【完】今日も、君と初恋中 〜ヤンキーくんと甘い恋〜
「真紘くん、あとちょっとです!
頑張ってください!」
ガッツポーズをしてみせると、真紘くんはちょっと照れたように視線を逸らし、それから上半身を起こしてシャープペンを手に取った。
「…しゃーねー、やるか」
「はい!」
真紘くんがまた、シャープペンを動かし始める。
それを見届けると、私も自分の課題に取り掛かった。
それから、2人でちょこちょこ話したりしながら勉強をして、しばらく経った頃。
「ちょっとお手洗い行ってきます」
伸びをしている真紘くんにそう告げ、私は席を立った。
しばらくして、図書室に戻り、
「お待たせしました!」
と飛び出しそうになった声を、思わず飲み込む。
あれ……?
真紘くん、うつ伏せになってます。
近づいて見てみると、
寝てる……?
ふふ、きっと疲れたんですね。
そういえば、前に勉強しないって言ってたもんな。