【完】今日も、君と初恋中 〜ヤンキーくんと甘い恋〜
外に出ると、冷たい空気に包まれた。
「さ、寒い……」
思わず身震いすると、「未央」と声をかけられた。
呼ばれた声に振り向くと、真紘くんが私のマフラーを整えてくれた。
びっくりしたけど、なんだかすごく嬉しくて。
「わっ、ありがとうございます!」
笑顔でお礼を言うと、真紘くんが微笑んだ。
「そだ、俺のも巻いてくんね?」
「もちろんです!」
手渡されたマフラーを、真紘くんの首にかける。
「巻き方は…?」
「適当でいーよ」
だけど、真紘くんの背が高いから、背伸びをしても首の後ろでマフラーを交差させることができない。
もう、抱きつくみたいな格好になっていて。
ち、近いですー……。
もう少し、背が高ければ……。