【完】今日も、君と初恋中 〜ヤンキーくんと甘い恋〜
その距離の近さのせいか、背伸びをしていたせいか、
いつの間にか私のほっぺは、寒いのに火照っていて。
「で、できましたっ」
マフラーをなんとか巻き終わり、かかとを下ろした時。
真紘くんの顔が近づいてきたかと思うと、
おでこにキスが降ってきた。
「……っ!」
「さっきのお返し」
そう言って、いたずらっ子みたいに笑う真紘くん。
そして、ぷしゅーっと真っ赤になる私。
「お、起きてたんですか!?」
「驚かそーと思って寝たふりしてたのに、あんなんされたら起きるタイミング失うだろ」
「○◆☆〒%*+#!」
は、恥ずかしい……っ!
「未央、真っ赤」
ぷはっと吹き出した真紘くんの笑顔に、思わずつられて。
「…ふふっ」
───こんな風に笑い合ってることが、当たり前なんだって思ってました。
でも、その時は確かに近づいていたんだ───……。