【完】今日も、君と初恋中 〜ヤンキーくんと甘い恋〜
私は涙をこらえながら、真紘くんを見上げる。
「私じゃ……、私じゃ不釣り合いじゃないですか……?」
ずっと胸に詰まっていた思い。
私なんかが隣にいていいのかって不安が、いつもどこかにあって。
「釣り合わねぇよ」
放たれた言葉に、やっぱり、と胸が重くなる。
だけど、真紘くんは続けて言った。
「釣りあわねぇだろ、俺。
こんな良い子、俺にはもったいねぇよな。
だから、未央に釣り合うように頑張ってんの」
え……?
顔を上げると、真紘くんが眉を下げてくしゃっと笑っていて。
「真紘くん……」
我慢していた涙が、ぽろぽろと頰を伝う。
私の不安を消すように、真紘くんの言葉が降り積もるから。
あぁ……なんでそんなにも優しい愛で包み込んでくれるんですか?