【完】今日も、君と初恋中 〜ヤンキーくんと甘い恋〜
───意識が朦朧とする中微かに覚えてるのは、温かい誰かの背中と、必死で走るその人の息遣い。
なんでこんなに安心するんだろう……。
私はその温もりに身を任せるように再び目を閉じた。
そして次に目を開けた時、視界に飛び込んできたのは、真っ白な景色。
「大原」
その声に導かれるように、ゆっくりと首を向けると、すぐそばに結城くんが立っていて───。
って、結城くん!?
私は思わずガバッと上体を起こした。
すると、そこが保健室で、私はベッドに寝ていたということを悟った。
「な、なんで結城くんが……」
すると結城くんはそれには答えず、大きく息を吐き出したかと思うと、
あっという間に、ぐいっと顔を近づけてきて───
ゴツンッッ
「!?!?」
ず、頭突き!?!?
い、今、私、結城くんに頭突きされましたよね!?