【完】今日も、君と初恋中 〜ヤンキーくんと甘い恋〜


「そーいや、結城のやつ、めちゃくちゃ美人の先輩振ったらしいな」




「え……?」




「美人も、スポーティー女子も、才女も、みんな告ってるのに振られてる。

結城は、どんな女子とだったら付き合うんだろーな」




す、すごいです……。




や、やっぱりモテモテなんですね、結城くん。




「案外、未央とかなんじゃねーの?」




樹紗ちゃんの思いもよらない一言に、私は思わず目をまん丸に見開いた。




それはもう、目が飛び出しちゃうくらいに。




わ、私っ!?




「あ、ありえないですよ、私なんてっ……」




きっと、結城くんの好きな人から一番遠いと思います。




だって


『俺、大原のこと好きじゃねーから』


中学の頃、きっぱりとそう言ってたんですから……。




分かりきってたことなのに、あの日のことを思い出したら、なぜかきゅーっと胸が痛みました───。






* * ・ * ・ * *


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