【完】今日も、君と初恋中 〜ヤンキーくんと甘い恋〜
「まぁ、目的はとりあえず置いといて!
樹紗は行けんの? 行けないの? どっちなの?」
「ごめん、私は部活だわ」
手を合わせて、申し訳なさそうな表情を浮かべる樹紗ちゃん。
大会前で忙しいですもんね。
うんうんと頷いていると。
「あ、未央は強制だから」
「……えっ?」
突然低いトーンで放たれた華恵ちゃんの言葉に思わず固まる私。
「当たり前でしょ?
柴崎くんの隣の席なんだし、未央が仲良くならなくてどうすんのよ」
「で、でも……」
歓迎会という名の合コンなんてぇーっ!
「それとも何、柴崎くんの歓迎会なのに行かないつもり?
〝歓迎会〟なのに?」
ズイズイっと顔を近づけてくる華恵ちゃん。
ううっ……。
歓迎会なのに、人が少なかったら、柴崎くん悲しいですよね……。
「……い、行きます……。
でも、その代わり、お友達も誘っていいですか……?」