【完】今日も、君と初恋中 〜ヤンキーくんと甘い恋〜
「し、柴崎くん…」
び、びっくりした……。
柴崎くんが私の隣に座る。
こんなにも近くに男子がいるのは結城くん以外初めてで、知らず知らずのうちに手に力が入る。
「柴崎くん、じゃなくて、春樹って呼んでほしいんだけど」
「ふえっ」
柴崎くんが柔らかく微笑む。
男子が苦手なことをばれたくなくて、持ち合わせた勇気を振り絞る。
「春樹…くん……?」
「そうそれ、未央ちゃん」
ほえっ……。
み、未央ちゃんなんて、男子に呼ばれたことないからドキッとしました……。
「俺、未央ちゃんと仲良くなりたいんだ。
一目見た瞬間からそう思った。
だから、これからよろしくね?」
「は、はい……っ」
柴崎くん…じゃなかった、春樹くん、なんだか良い人な気がします。