【完】今日も、君と初恋中 〜ヤンキーくんと甘い恋〜
◇ 未央side
* * ・ * ・ * *
春樹くんが転校してきて、1週間が経ちました。
相変わらず春樹くんとは会話もままならない状況だけど、それでも春樹くんが隣にいることには慣れることのできた私です。
そんなある日の休み時間。
「未央ちゃん、俺今週、日直なんだけどさ、何やればいいのかな」
「ほえっ?」
突然耳に届いた、アルトの声。
その声が聞こえてきた方───隣の席には、こっちを真剣に見つめる春樹くん。
あ、あんまり見ないでください……っ。
でもやっぱり、
怖い気持ち>>>>>春樹くんの力になりたい気持ち
と、心のバロメーターはこうなり、私は勇気を振り絞って口を開く。
「え、えと、日誌を職員室から取ってきて、日誌を記入して、黒板を消したりします」
「なるほど」
春樹くんはうんうんと頷いて聞いてくれるから、私の拙い言葉もしっかり理解しようとしてくれてるのが分かる。