【完】今日も、君と初恋中 〜ヤンキーくんと甘い恋〜
しっかりしろ、未央!
自分に気合いを入れるつもりで、パンパンと頰を叩いていると
クスクスと春樹くんの笑う声が聞こえてきた。
「なんでかな。
未央ちゃんがやることってさ、全部可愛いよね」
「へ? ……って、ほえっ?」
か、か、か、可愛い!?
あ、ありえないです……!
「あ、あのっ……」
突然発せられた、免疫のない言葉。
なんて返したらいいのか分からなくて、俯いて焦っていると。
「未央ちゃん、」
机の上に落とされた春樹くんの影が、ずいっと近づいて。
反射的に顔を上げると、初めてってくらいの至近距離に春樹くんの瞳があった。