それぞれの恋愛事情


その後はオレの両親と彼女の両親が
話し合い

彼女の親が持ってきた彼女がサインした離婚届を渡され
俺はそれに戸惑うことなくサインをし
俺が役場に持って行った。

俺達は離婚した

それは長く続いた付き合ってた期間に対しては呆気なかった

俺は彼女ともよく話さず逃げ出し
実の子ではなかったとわかった瞬間
まだ顔も知らない子供のことも
糸も簡単に切り捨てた

周りはこれでよかったと言っていた

俺もそれでよかったと思っていた



でもそれとは別に時間が経つにつれ
罪悪感がでてきた

実の子ではなかった

でも子供には罪はない

俺は逃げ出したんだ

実の子ではない腹の子を

愛せるか自信がなかったんだ



それから彼女は浮気相手と結婚したのか
一人で産んだのかわからないけど
子供を産んだと
誰かが言っていた



でも子供に対して罪悪感があった俺は
聞きたくなかった。

逃げることが精一杯だった
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