あの日の桜はⅡ【大幅修正中】
自分から行くって決めたようなものなのに。
どうして、今更。
”怖い”だなんて思うんだろうって。
本当、バカみたい。
私はそんな思いを隠すように、顔を上げた。
その時、駐車場の奥から一台の白い車が入ってくるのが見えた。
この時間入ってくる車といったらあまりないからきっとみんななんだろう。
私は少し、落ちている頬を指でくいっと持ち上げ、息を吐いた。
そして、車は私の目の前で止まった。