あの日の桜はⅡ【大幅修正中】
「まぁ、そうだね。ねぇ、莉子ちゃんが思う自分の意外なところは何?」
葵にそう、ふられ再び外から葵へと視線をやった。
「私が思う、ですか…」
意外だなんて自分ではあまり思わないから難しいなぁ。
意外なところかぁ・・・。
「俺もあんまり莉子ちゃんのこと知らないからそういうとこ知りたいなって」
そう笑う葵はこの間の時と違ってその言葉からは何かを探ろうとか、企んでいるとか全くそんなんじゃなくてただ、普通にそう思ってくれてるんだなってそう思った。
「あ、しいていうなら、結構怖がりっていうか、血とか苦手なんですよね」
虫とか、幽霊とかは全然怖くないんだけど。
特に、血はダメ。
そういう話を聞くとひゅっと何かが落ちるような感覚になってしまう。
「そうなんだ、莉子ちゃんって腹黒いから血とかそういうの好きなのかなって思ってた」