あの日の桜はⅡ【大幅修正中】
さらっと衝撃発言をした葵を私は凝視する。
「私、腹黒く見えますか?」
もっとも血好きそう発言のほうが衝撃的だったけれど、この間から言われている腹黒っていう言葉は千景に用意されたものだと思う。
「うん、なんか敬語っていうのもあるのかそういう風に見えるんだよね」
敬語ってそう見えるんだ、と意外に思うとの同時に、この流れはなんで敬語かってのを聞かれるなぁ、なんて感じた。
まあ、話の流れ的にはそうだよね。
「まぁ、敬語云々に関しては否めないですけど、腹黒くはないですよ!」
「そうかな?にしても、最初のころか思ってたんだけどさ、なんで敬語なの?」
不思議そうに首を少しかしげる葵にやっぱりと、心の中で思った。
来ると思ってたけれど、どうしてこうも、みんなは私が答えにくい質問ばかりするんだろう。