あの日の桜はⅡ【大幅修正中】

　葵は一瞬、難しそうな顔をして、そして苦笑した。


「そんなにすがすがしく言われちゃうと、こっちも言われている内容に反して爽やかになってくるよね」

　
「今、笑うとこでした？」

　息を吐きだし、にっこりと今度はきちんと笑った葵に私も思わず笑みがこぼれた。


「違うかもね、でも、こうやってはっきりと言えるのってちょっといいなって。そんな内容じゃないのにね」

　
　はっきり言える・・・か。


「そうですね、今日は楽しみましょうね？」


　さすがに、遊びに行く日までシリアスな雰囲気にすることもないし、それにこうやってはっきりいってもいいなって思うような関係になったんだなぁって。

　最初に比べるとだいぶ進展したと思う。