あの日の桜はⅡ【大幅修正中】


 そんなことを考えたとき、私はそろそろ足が届かない位置まで来ていることに気づいた。

 足をプラプラさせても、何も触らない。

 結構深いのかなぁ?

「葵、今足届いてます?」

 まだまだ、余裕そうな葵に聞くと

「うーん、ギリギリかな?千景は?」

「あ、俺ももうギリギリだわ」

 それでも砂に触れてるのがすごいなぁ・・・。

 と、その時、千景が何か面白いことを考えたようにニヤッとした。

「ねね、莉子」

 そういわれ、千景のほうを向くと、いきなり体がひっくり返るような感覚がした。
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