あの日の桜はⅡ【大幅修正中】
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「もう、莉子!どこ行ってたんだよ!」
休憩に帰るなり、待ち構えていた龍がぷんぷんと頬を膨らませていた。
「あ、ちょっと二人と海に行ってたんですよ。決して龍のこと忘れてたぁとかじゃないですよ?」
まぁ、がっつり忘れてたんだけど。
内心そう思いつつも、どう龍のご機嫌を取ろうか考えていた。
「ぜーったい忘れてただろ!俺らなんてな、女どもに絡まれかけるわ、紘はどっかいくわで大変だったんだからなぁ」
うへぇ、と眉をよせ、渋い顔をしている龍。
自分がプライベートビーチ以外って言ったのにご愁傷様なんて思う。
「まぁまぁ、それよりもお昼にしましょうよ、ね?」