あの日の桜はⅡ【大幅修正中】

 家族のカタチって色々あるから別に気にしてないんだけどね。

 そんなことを考えながら、何を食べようか迷っていると

「来たのか」


 と、紘が隣に並んだ。

「はい、お腹もすきましたし…紘、何食べます?」

 看板に書かれたメニューを見上げながら、私は聞いた。

「あー、おでんだな」

 そういった瞬間、思わず横をばっと見てしまった。

 いや、私もそれは気になってたけど…。

 
 まぁ、まぁ、気持ちはわからなくもない。

 寒い日にアイスが食べたくなるのと同じで、逆のことをしたいと思うことはあるけど…。

 さすがに、今日は、ねぇ?
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