あの日の桜はⅡ【大幅修正中】

 葵も並んで歩く。

「そうですか?結構寂しがりやなタイプですよ。どこかの腹黒さんとは違って」

「お、言うね。俺からみて莉子ちゃんも結構そうだと思うんだけど、まぁ、いいや。ね、今からどっか食べに行かない?」

 軽くかわされて簡単に話を変えられてしまった。

 というか、私が腹黒ってどういうことだよ。

 そんな一面出した覚えないけど。

 まぁ、でもそんなことより、食べに行くことのほうが魅力的だ。

「はい、ちょうどそう思ってたんです。どこかいいお店知ってます?」

「じゃなきゃ、誘わないよ。じゃあいこっか」

 またしても王子様スマイルで笑う葵を見て通行人は顔を赤らめる。
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