あの日の桜はⅡ【大幅修正中】
それからは陸の手当てをして、また少し泳いだり、城を作ったりして遊んだ。
そして、気づけば夕方へとなりつつあった。
「じゃあ、そろそろ撤収しようか」
それぞれテントでくつろいでいたメンツに葵がそう声をかけた。
「そうだな」
その声で全員が立ち上がり、それぞれの仕事へとついた。
テントは任せるとして、私は浮き輪の空気を抜くのと、あとは椅子とかクーラーボックスとかこまごましたものを片づけるか。
私は立ち上がり、浮き輪の空気口に割り箸をさした。
このほうが早く空気が抜けるんだよね。
それに、そうしてる間に他を片づけられるし。
以前、玲に教えてもらった方法を思い出し思わずクスリと笑ってしまいそうになった。