あの日の桜はⅡ【大幅修正中】
愛桜SIDE
「疲れたー」
千景はソファにぼすっと倒れこむように飛び込み天井を見つめた。
「楽しかったな!」
プシュっと炭酸の缶を開けながら向かいのソファに腰を下ろした陸が笑った。
「まぁねーそれにいいもん見れたしねぇー」
と、また視線を陸のほうへと向けにやりと笑う千景の示しているものが分かり、たちまち陸は顔を赤らめる。
「っな!俺は別に、そんな!」
と言いつつも見てしまっていた自分に対し、陸は自己嫌悪しているようにも見えた。
「まぁ、仕方ないよー。男の子だもんねぇー」
「うるせぇ、千景だって見てたから龍に耳打ちしたんだろ?」