あの日の桜はⅡ【大幅修正中】
ここまでくるとただの爽やかイケメンだ。
道行く人はまさかこの人が暴走族の幹部なんて誰も想像なんてしないだろう。
「そうなんですか、あ、もしかしてここですか」
葵が不意に立ち止った所のお店を指差した。
ショッピングモールがすぐ目の前にあるお店が沢山並ぶ場所だ。
外装はとてもおしゃれでまるで隠れ家のような雰囲気だ。
木製のドアを葵が開けるとチリンと鈴が鳴って中にいる店員さんが出迎えてくれる。
店内はカウンターに、テーブルといったオープン感じでちらりと調理風景が見えるくらいだ。
私の好みのお店で思わず頬が緩む。
「喜びすぎ」