あの日の桜はⅡ【大幅修正中】

酔いたくなるときin 夏休み


「莉子ちゃん、こっちお願いできる?」

「あ、はい」

「莉子―!これどうやるんだ?」

「ちょっと待ってくださーい」

「莉子」

「はいはい」

 野菜を切らされ、肉を焼き、食器洗い機の使い方を教え…

 なんてことをしている私はふと思った。

 というか、こういう事後報告多いけど。


 ・・・私は家政婦じゃない。


 ことの発端はあの海の日から数日たった今日の夕方過ぎの事だ。

「肉やくから来て」

 その一文のみ送られたメールにより私はこうやって駆り出されているわけだけど。

 なんでも、急に肉を食べたくなったらしくじゃあ、莉子も読んでBBQをたまり場でやろうという話になったらしい。

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