あの日の桜はⅡ【大幅修正中】
「まぁ、あらかた準備も終わってますので、あとはこれらを運ぶだけですね」
キッチンの空きスペースにずらりと並んでいる野菜を切ったものと、お肉などのボールを指さしはぁ、とため息をついた。
ここでまともに料理を手伝えたのは葵を含めた数人だけだった。
それでよく、数十人という多さの食料を処理できたなぁとおもう。
「りょーかい」
そういって運び係の要因を引き連れ、千景はボールを下に持って降りはじめた。
運ぶ係りはいっぱいいるからね、とその光景に苦笑しながら私は水道で手を洗った。
「本当に、いきなりごめんね」
休憩していると葵が申し訳なさそうに手を合わせた。