あの日の桜はⅡ【大幅修正中】
「そうですね」
私はそう頷き、階段を下りた。
「あ、莉子さん!」
降りた途端犬のように顔を明るくし寄ってきたのは秀だ。
最近話せてなかったしなぁ、本当犬みたい。
「ふふっ、久しぶりですね」
そういって彼のふわふわな頭をなでながら言うと顔を真っ赤にした彼が口をパクパクさせていた。
「り、莉子さん!?え、ええとその、はい」
犬みたいでこうしたくなっちゃうんだよね。
可愛い、なんて男子に思うことでもないだろうけれど。
「じゃあそろそろご飯食べましょうか」
私は秀の頭をなでるのをやめ、BBQセットの近くの椅子に座った。
夏休みということもあってか人数はいつもよりは少ない。
でも、賑やかな事には変わりなかった。