あの日の桜はⅡ【大幅修正中】


「秀!いつの間にあんな仲良しに!?」

「羨ましー!」

 なんて声も丸聞こえなのだ。

「陸、焼けましたか?」

 お肉焼き担当の陸が首にタオルをかけ、汗をかきながら焼いているところに近づく。

「おう!じゃあみんな好きなところから取ってけ」

 たまり場の大きなホールにたくさん設置しているBBQセットではそれぞれが立食パーティのようにして屯っている。

 
 そして、その言葉を幕開けのようにして長い、夜が始まったのだ。


「じゃあーここに酒あるからご自由にどーぞー」

 と千景が声を出したほうを見ればクーラーボックスがやまずみに。

 きっとあの中にお酒があるのだろう。
 
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