あの日の桜はⅡ【大幅修正中】
あんまり弱くないけど、こういえば引き下がってくれるだろう。
「そうなのか、じゃあ仕方ないな」
案の定、龍はそれで引き下がった。
はぁ、と一つ息を吐きだした。
酔っ払い増えるだろうなぁ、とこれからのことを案じ苦笑した。
「ねぇ、莉子―、莉子もお酒飲みなよー」
ご飯も食べ終わって休憩してるところにこのテンションが通常運転な千景が缶をもってやってきた。
千景に関しては飲んでいようが飲んでまいが変わらない。
「うーん、今日は遠慮しとこうかなーって」
宴会も中盤まで差し掛かってくると酔い倒れる人が増えてくるわけで。
このフロアはすでに少し、酒臭くなっていた。
「えー、たまにははめ外したっていいじゃんー」
と、どうしても私にお酒を飲ませたい様子。
しかも、私の見間違いでなければその手に持っているものはアルコール度数かなり高めのもの。