あの日の桜はⅡ【大幅修正中】

「そっか…“今は”そういうことにしとくよ」

「・・・」

 明らかに牽制を含んだ言い方に私は唾をのんだ。

「ていうか、葵そろそろ退いてくれません?」

 
「んーやだって言ったら?」

 ・・・千景みたいになってる。

 それも酔ってるから質が悪い。

「・・・陸、呼びます」

 まだ、酔っぱらってなくて、役に立つのっていえば陸しかいなかった。

「じゃあ、その口呼べないように塞いじゃおうかな?」
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