あの日の桜はⅡ【大幅修正中】

 こんな状況なはずなのに、かぁあと赤くなってくる頬は正直だ。

 誰だってそうだろう。
 
 目の前のイケメンが酔って甘いセリフをささやくのだ。

 照れないわけない。

 意地悪い顔をして笑う葵ともう一度目があい、私は顔をそらした。

「そらさないでよ」

 そんな抵抗もむなしく、顎を持ち上げられ目を合わさせられる。

・・・酔うとキャラ変わるよね、人って。

 まぁ、でも葵に関してはもとからこういう気質はあるけど。

 なんだかんだいって私。

 顔真っ赤だ。


< 188 / 227 >

この作品をシェア

pagetop