あの日の桜はⅡ【大幅修正中】
少し、ドキリとした。
はっきりと、まっすぐに言われた言葉にはどう、返していいかわからなくなる。
千景や葵みたいに駆け引きなら適当に言葉を並べられるのに。
ごまかしもない、含んだいい方でもない、
ただ、純粋なその言葉に私はきちんと返せる自信がない。
私を知れば、みんなが傷つくのはわかってるのに。
できる事ならすべてを言ってしまいたい。
吐きだして、楽になりたい。
そう思わないこともない。
だけど、それをはばかるのはやっぱり、私の弱さだ。