あの日の桜はⅡ【大幅修正中】

 本当のことを告げず、終わる物語なんておかしいかもしれない。

 彼らを救う、という意味では“戻す”というのが一番の方法だと思う。


 だって、今の日常はあまりにもおかしいのだから。


 何もかも順調に進むはずなんてない。

 なぜなら、彼らにとっての異質は私だが、“彼等”にとっての異質は“彼ら”なのだから。

 
 だけど、戻すというのにはリスクがある。

 最低限の情報と、状態を知ってたとしても私は万能ではない。

 だから、彼らの心を知ることはできない。

 簡単に言えば、全員が同じ状態ではないということだ。

 個人差があってもおかしくはない。
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