あの日の桜はⅡ【大幅修正中】

「・・・頭痛くないんですか?」

 意外と大丈夫そうな葵にそう尋ねれば、

「うん、めっちゃ痛い」

 いつもと変わらぬ表情でそういってのけた。

 そういう所、すごいなぁとは思うんだけど。

「ちなみに昨日のことは?」

「全く覚えてないんだよね、もしかして変なことした?」

 少し不安そうに私の顔を覗き込んだ葵にふるふると顔を横に振った。

「いえ、とりあえず片づけましょうか」

 私はそうほほえんでごまかした。

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